(ブルームバーグ):次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長候補の1人とされるジェームズ・ブラード前セントルイス連銀総裁は、今週の会合で自身が50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを支持することはなかっただろうと述べた。

ブラード氏はブルームバーグテレビジョンで19日、「FRBの決定は良いものだったと思う」と発言。50bpの利下げを自分だったら支持したかと問われ、「そうは思わない」と述べた。
同氏はまた、年末までに3会合連続で利下げが行われる可能性があるとの見通しを示した。
年末までに計75bpの引き下げとなれば「大きな動き」だろうが、なお来年に向けてFRBには「選択の余地」が残るとも指摘。景気を刺激も冷やしもしない中立金利については、3.25%程度との推計を示した。
また、ハト派にとっては今週25bp、10月にさらに25bpを引き下げることは、今週50bpの利下げを実施したのと「ほぼ同じ効果がある」と述べた。
ブラード氏は今月、FRB議長就任の可能性についてベッセント財務長官と話したことを明らかにした。ベッセント長官は今週、協議が有意義だったと述べている。
ブラード氏は19日、候補者のほぼ全員を知っており、「良い人材だ」と語った。同氏は現在、パデュー大学ビジネススクールの学部長を務める。
FRBは2020年春に住宅ローン担保証券(MBS)の保有を拡大した。ブラード氏は、これが誤りだった可能性があるとの認識を示した。新型コロナウイルスまん延に伴う初期のショック後に住宅市場が持ち直したため、結果的にそうした支援は不要だった。
ブラード氏は、こうした証券をFRBのバランスシートからランオフ(償還分の再投資をしないこと)させるには長い期間がかかると指摘した。
原題:Bullard Says He Wouldn’t Have Backed 50 Basis Points This Week(抜粋)
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