(ブルームバーグ):人工知能(AI)スタートアップ、米アンソロピックの高い料金体系は、競争激化を背景に長続きしない可能性がある。アナリスト・カバレッジを開始した米JPモルガン・チェースが指摘した。
18日のリポートによると、アンソロピックが開発者や企業に提供するアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)の価格は、グーグルやOpenAIの類似サービスの約8倍という。
ブレンダ・デュバース氏らアナリストは「企業や開発者はコストに引き続き慎重で、アンソロピックの現行API価格戦略が持続可能かどうか、同社のモデルが今後も高い価格に見合うほど十分差別化されているかどうか疑問だ」と主張した。
2021年にOpenAIの元社員が創業したアンソロピックは、テクノロジー企業でも過去あまり例のないスピードで成長を遂げ、時価総額が今や1800億ドル(約26兆6000億円)強に達した。業務の自動化に伴う同社のAIソフト導入ニーズが成長を後押しした。
ただ「専用のモデル学習インフラ構築に投資する」企業が増え、競争が加速しており、アンソロピックの成長の持続可能性は「はっきりしない」とJPモルガンは分析した。
原題:Anthropic’s Premium Pricing Is at Risk, JPMorgan Analysts Say(抜粋)
--取材協力:James Cone、Henry Ren.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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