(ブルームバーグ):粉ミルクメーカーの米バイハートは、同社製粉ミルクを摂取した乳児13人がボツリヌス症と診断されたことを受け、一部製品をリコール(自主回収)することで合意した。
米疾病対策センター(CDC)と食品医薬品局(FDA)は、10州で報告された計13件の乳児ボツリヌス症事例について調査を進めている。いずれの乳児もバイハート製の粉ミルクを摂取していたという。
CDCによると、乳児ボツリヌス症は呼吸困難や筋肉のまひを引き起こす可能性があり、数週間の入院治療が必要となる。命に関わる恐れもあるものの、治療は可能とされている。今回は死亡例の報告はない。
FDAとCDCの当局者は、汚染の原因を特定するため、残っている粉ミルクを検査しているとした。バイハートは、汚染の疑いがある2ロットの粉ミルクをリコールすることに同意した。
バイハートの共同創業者で社長のミア・ファント氏は声明で「バイハートおよび規制当局による製品検査ではボツリヌス菌の芽胞や毒素は確認されていないが、乳児の安全を最優先に考えて、潜在的なリスクを市場から排除するための予防的措置を講じる」と述べた。
FDAによれば、発症が報告されたのはアリゾナ、カリフォルニア、イリノイ、ミネソタ、ニュージャージー、オレゴン、ペンシルベニア、ロードアイランド、テキサス、ワシントンの各州。
原題:Baby Formula Recalled After Infant Botulism Outbreak (2)(抜粋)
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