中国の電子商取引大手アリババグループの株価は12日、約2週間ぶりの大幅上昇となった。中国で人工知能(AI)開発ブームが進む中で、主導権を握るための施策を相次ぎ打ち出している。

同社株は香港市場で一時7%余り値上がりし、年初来では80%超の上昇となった。AI分野での事業拡大に向けた積極的な取り組みが追い風となっている。

アリババは今週、中国最大規模のAIインフラやクラウドサービスを目的に転換社債を通じて32億ドル(約4700億円)を資金調達した。中国のAIスタートアップDeepSeek(ディープシーク)や対話型AI「ChatGPT」を展開する米OpenAIに対抗するため、大規模言語モデル「Qwen」シリーズの更新も発表。

米メディアのジ・インフォメーションは、アリババと中国の百度(バイドゥ)がAIの訓練において高額なエヌビディア製アクセラレーターの代わりに自社製チップを活用し始めたと報じている。

アリババはここ数年、規制当局の締め付けで打撃を受けてきたが、今年に入り中国AIブームをけん引する1社としての地位を確立している。

原題:Alibaba’s Shares Soar After Investors Buy Into Big AI Moves (2)(抜粋)

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