中国最大の折りたたみ自転車メーカー、大行科技の株価が、香港上場初日の9日に急伸。同社の新規株式公開(IPO)に投資家の応募が殺到した。

初値は67.50香港ドルと、IPO価格の49.50香港ドルを36%上回った。

IPOによる調達額はわずか3億9200万香港ドル(約74億円)にとどまったものの、取引プラットフォーム「Futubull(富途牛牛)」のデータによれば、株式購入のために個人投資家が申し込んだマージンローンは2620億香港ドル超。個人投資家へのIPO株割り当て分に対し、最終的に7500倍余りの応募があったことが示された。地元メディアのHK01によると、大行の応募倍率は香港でのIPOで過去最高だという。

1982年に創設された大行はここ数年、場所を取らない自転車の需要急増によって恩恵を受けている。同社の自転車価格は1台当たり平均約2400元(約5万円)で、2024年には利益・売上高ともに50%の伸びを記録した。

今回のIPOには、アリアンツ・グローバル・インベスターズの関連会社などがコーナーストーン投資家として参加した。大行は調達した資金を生産能力拡大や世界展開などの目的に充てる計画だ。

原題:China’s Top Maker of Folding Bikes Soars in Hong Kong Debut(抜粋)

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