タイ下院は5日の首相選出投票で野党第2党「タイの誇り党」のアヌティン党首を次期首相に選出した。ワチラロンコン国王の承認を経て2023年以降で3人目の首相となる。

アヌティン氏(58)は当選に必要な247票を上回る少なくとも273票を獲得。与党「タイ貢献党」のチャイカセム元法相はタクシン元首相派陣営の候補として130票余りを得た。

建設業界の元実業家であるアヌティン氏は民主派の最大野党、国民党の支持を取り付け、首相に選ばれた。国民党はアヌティン氏に数カ月以内の総選挙実施を約束するよう求めていた。

タイの誇り党は保守系で国民党と政治的立場が異なるが、両党が協力したことで、タクシン派が主導し23年に成立した連立政権は崩壊する。

アヌティン氏(9月5日)

原題:Anutin Elected New Thai Premier as Political Turmoil Eases (1)(抜粋)

--取材協力:Pathom Sangwongwanich、Anuchit Nguyen、Eduard Gismatullin.

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