(ブルームバーグ):国際送金手段として注目される暗号資産(仮想通貨)XRP(リップル)を発行する米リップルは、デジタル資産を支えるインフラに期待するウォール街の主要プレーヤーから支援を受け、5億ドル(約770億円)を調達した。同社の企業価値は400億ドル(約6兆1600億円)と評価された。
リップルの5日の発表によれば、米資産運用会社フォートレス・インベストメント・グループとシタデル・セキュリティーズ、暗号資産に特化したベンチャーキャピタルのパンテラ・キャピタル、マイケル・ノボグラーツ氏率いる暗号資産投資会社ギャラクシー・デジタル、ヘッジファンド運営会社ブレバン・ハワード、マーシャル・ウェイス各社傘下のファンドが、資金調達ラウンドを主導した。
今回の調達した資金は、法定通貨を担保とする仕組みなどを通じて、価格安定を目的に設計された暗号資産ステーブルコインとカストディー(管理・保管)、ヘッジファンドやファミリーオフィス向けプライムブローカレッジサービスの業務展開に充てる。
リップルは国際送金のソリューションとしてプラットフォームを展開し、ブロックチェーン(分散型台帳)を基盤とするネットワークで処理した取引額は950億ドルを上回る。米ドルや現金同等物を裏付けとする同社のステーブルコイン、RLUSD (リップルUSD)は時価総額が10億ドルを突破し、コインマーケットキャップの集計データによると、業界7位にランクされる。
リップルのモニカ・ロング社長はニューヨークでのインタビューで、「当社が一貫して戦略の中心としてきたステーブルコイン決済を業界全体が本格的に受け入れつつある」と語った。
原題:Ripple Says Fortress, Citadel Securities Invest $500 Million (1)(抜粋)
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