自民党の総裁選“前倒し”は行われるのでしょうか。あす、両院議員総会が開催されますが、党内の駆け引きが激しくなっています。

“総裁選前倒し”に向けた自民党内の動きが活発になるなか、先ほど、石破総理が森山幹事長らと会談しました。

自民党 森山裕 幹事長
「(Q.総理とどういった話を)…」

“石破おろし”の動きは、収まる気配はありません。

きのう、官邸前では…

デモ参加者
「石破、辞めろ!石破、辞めろ!」

これまで、総理の“続投”を求める「石破辞めるなデモ」もおこなわれていて、自民党内だけではなく有権者も二分する形となっています。

前倒しを求める動きに対し、森山幹事長は週末、世論調査で石破内閣の支持率が上昇していることを念頭にこう、けん制しました。

自民党 森山裕 幹事長
「国民の皆さんの世論と自民党の党内の世論が乖離しているとすれば、私はこれは非常に怖いことだなと思います」

また、石破総理も周囲に“民意と党内の意見に乖離があるなら、解散・総選挙も選択肢”との考えを示していて、一歩も譲らない構えです。

一方、こうした“圧力”が逆効果になっていると指摘も。

自民・若手議員
「総理側がやればやるほど裏目に出て、“前倒し”賛成の流れができる。徹底的に煽られた方がむしろやりやすい」

政府内でも、すでに副大臣・政務官およそ10人が賛成を表明するなど、広がりを見せつつあります。

「ポスト石破」の1人、小泉農水大臣もきょう。

小泉農水大臣(民放テレビ番組にて)
「政務官や副大臣であったとしても、1人の議員という立場で危機感を持った思いを表明されるのは、あるべき姿勢の一つだろう」

一方、旧安倍派の稲田元防衛大臣は、きょう、JNNの取材に対し、“責任は執行部だけではなく、党全体にある”と述べました。

自民党 稲田朋美 元防衛大臣
「自民党って一体何者なんですかっていう、そういう批判が今の凋落に繋がっているというふうに思いますので、やはり表紙を変えて、それで解決するっていうことではないんじゃないか」

来週8日にもおこなわれる意思確認に向けて、“多数派工作”は今週、本格化していくものとみられます。