(ブルームバーグ):中国本土の投資家による香港株の売越額が28日、204億香港ドル(約3850億円)と過去最大規模に膨らんだ。急速な本土株値上がりを背景に本土勢が資金を香港から戻しつつある兆しだ。
この日の売越額は、2021年の約200億香港ドルというこれまでの記録を塗り替えた。当時は株取引にかかる印紙税の引き上げが引き金となり、香港株が急落していた。
中国株式市場は現在、総額1兆米ドル(約147兆円)規模の上昇局面にあり、個人貯蓄の巨額な資金が今後さらに株価を押し上げるとの期待が広がっている。
一部で過熱感を示す兆候も出ているものの、本土市場の月間平均売買額は過去最高を更新するペースで、個人投資家の関心は依然として高い。
本土と香港の株式市場接続、いわゆる「ストックコネクト」を通じた本土投資家の香港株売り越しは、今年先に見られた香港株買い越しを巻き戻す動きとなっている。
原題:Mainland Chinese Traders Sell Record Amount of Hong Kong Stocks(抜粋)
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