(ブルームバーグ):財務省は2026年度予算の概算要求で、利払いと債務償還に充てる国債費として過去最大の32兆3865億円を計上する方針だ。長期金利の上昇基調を背景に、国債費の増加傾向が続く。
財務省が26日に自民党の財務金融部会で示す資料をブルームバーグが確認した。国債費の主な内訳は、利払い費が13兆435億円と25年度当初予算比で24%増、債務償還費は19兆3104億円と同9.3%増となる。
国債費は国の予算の中で約4分の1を占める項目だ。25年度当初予算では28兆2179億円を計上し、社会保障費の38兆2778億円に次ぐ大きさだった。金利上昇が続けば利払い負担が増え、財政運営の硬直化を招く恐れがある。
長期金利(新発10年債利回り)は21日の債券市場で、08年以来の高水準となる1.61%を付けた。
国債費の要求額については共同通信が先に報じていた。
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