(ブルームバーグ):加藤勝信財務相は、クック米連邦準備制度理事会(FRB)理事の解任発表を受けた円高の進行に関して、「市場動向を憂慮している状況に変わりはない」との見解を示した。26日の閣議後会見で語った。
加藤財務相は、為替動向に関する直接的なコメントを控えた一方、「為替相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要」と強調した。為替相場は市場において決まることや、過度な変動は望ましくないとの認識は主要7カ国(G7)などでも共有されていると述べた。
東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=146円99銭まで急反発。トランプ米大統領がクックFRB理事の解任を発表したことを受け、ドル売り・円買いが強まった。反発前は147円80銭付近で推移していた。
一方、足元で上昇基調にある金利の動きについては「市場動向をよく注意し、市場参加者と丁寧な対話を行いながら適切な国債管理政策をしていく」と語った。
他の発言
- 財政の市場信認失われないよう財政健全化と経済再生を図る
- 現時点で特定の財源確保策は想定していない-ガソリン暫定税率
- 恒久的な税収減に対応する財源確保は重要
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