(ブルームバーグ):動画配信サービスの米Netflixが配信するアニメ映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」が、米国とカナダで2日間限定で劇場公開され、週末興行収入ランキングで首位を獲得した。オリジナル映画の劇場収入を追求しないことで知られる同社にとって、珍しい結果だ。
この作品は、架空の女性ポップグループが悪魔に変装したライバルのボーイズバンドに戦いを挑むという内容。エンタテインメント業界誌「バラエティ」によると、ソニー・ピクチャーズアニメーションが製作した本作の週末の興行収入は1800万-2000万ドル(約26億-29億円)に達したもよう。公開3週目に入ったワーナー・ブラザース・ディスカバリーのホラー映画「Weapons(原題)」を抑え、首位に立った。
Netflixによると、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、英国で1000回を超える上映分が完売した。8月25日からは、劇中の楽曲に合わせて歌える「シング・アロング版」の配信が開始される。
米国で製作された「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」は6月20日の配信開始後、ファンからの強い要望を受け、8月23-24日の週末限定でシング・アロング上映イベントとして劇場公開された。作品は世界的な人気を博し、サウンドトラックはビルボードやスポティファイのチャートで首位を獲得している。
動画配信で競合するアップルやアマゾン・ドット・コムなどがオリジナル映画の売り上げ増大や認知度向上に向け劇場公開を活用する一方、Netflixは自社プラットフォーム上での視聴者獲得に軸足を置いてきた。同社が劇場公開するのは通常、映画の賞レースへのノミネート資格を得るためで、限られた作品にとどまってきた。
原題:Netflix’s ‘KPop Demon Hunters’ Tops Box Office in Rare Event (1)(抜粋)
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