(ブルームバーグ):米フォード・モーターがオフロードレース向けスーパーカーの開発を検討している。32万5000ドル(約4800万円)の新型高性能スポーツカー「マスタングGTD」に続くモデルで、価格は同じく30万ドル超えを想定し、少数生産を見込んでいるという。

ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は、世界一過酷とされる「ダカールラリー」への参戦が可能な高性能車を考えていると明らかにした。17日に収録されたブルームバーグのポッドキャスト番組で示唆した。
ファーリー氏は「砂利や高速走行が可能な砂地、ダート向けのスーパーカーはこれまで誰も製造したことがない。私は真剣に検討しており、たいていの場合それは形になる」と語った。
自動車メーカー各社はこれまでも少数生産の高額モデルを展開し、企業全体のブランド価値を高めてきた。フォードは世界最高峰の自動車レース、フォーミュラワン(F1)への来年の復帰を含め自動車レース関連の活動を強化している。
ファーリー氏は、最も過酷な地形を走破できるスーパーカーのコンセプトとして、「1000馬力、部分的な電動化、完全なデジタル対応」をエンジニアに求めていると指摘。またフォードのオフロード用スーパーカーはピックアップトラックではなく、高速道路でも悪路でも快適に走行できる4人乗り車両を目指していると述べた。
フォードはマスタングGTDの生産台数として年間300-700台を計画している。昨年の世界販売台数は約450万台。


原題:Ford Mulls $300,000 Off-Road Supercar in Nod to Dakar Rally (1)(抜粋)
--取材協力:Matthew Miller、Hannah Elliott.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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