(ブルームバーグ):米化粧品大手エスティローダーは20日、傘下ブランドの見直しを行うため外部アドバイザーを起用したと発表した。数年にわたる販売減少を受け、事業立て直しを加速させる。
ステファン・ド・ラ・ファヴリー最高経営責任者(CEO)は決算説明会でアナリストに対し、「中長期的に最大の収益を得る機会に集中」するため自社のポートフォリオを再考していると説明。その上で、「適切な時期に最新情報を共有する」と述べた。
同社はスキンケア、化粧品、ヘアケア、フレグランスに照準を定めたさまざまなブランドを展開している。
この日発表された2025年6月通期の純売上高は8%減。スキンケア部門は12%減。「エスティローダー」と「ラ・メール」両ブランドの低迷が響いた。メーキャップ部門は5%減。「M・A・C」、「トゥーフェイスド」、「ボビイブラウン」、「アヴェダ」がいずれも低調だった。
26年6月通期の調整後1株利益見通しは1.90-2.10ドルと、ブルームバーグが調査したアナリスト予想を下回った。また、米関税引き上げによって利益が約1億ドル(約147億円)押し下げられると同社は予想している。
20日の米株式市場で、エスティローダー株は前日比3.7%安で終了。年初来では15%上昇し、S&P500種株価指数を上回る伸びとなっている。
原題:Estée Lauder Hires Advisers to Review Brands and Spur Recovery(抜粋)
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