(ブルームバーグ):ホワイトハウスは19日、中国系の動画投稿アプリ「TikTok」に公式アカウントを開設した。トランプ米大統領はTikTokの米事業売却を目指している。
TikTokに初めて投稿された映像では、トランプ氏やバンス副大統領、ヘグセス米国防長官などが登場し、アカウントのフォローを呼びかけた。
ホワイトハウスのレビット報道官はロイター通信に対し、「トランプ政権は、トランプ大統領が国民に届けてきた歴史的な成果をできるだけ多くの人々やプラットフォームを通じて伝えることに尽力している」と述べた。アカウント開設について、ロイターが最初に報じていた。
トランプ氏は大統領選で若年層へのアピールに寄与したとしてTikTokに対する見方を変えている。同氏は政権1期目、ユーザーの個人情報が危険にさらされる可能性があるとの大統領令に署名。TikTokを傘下に置く中国の字節跳動(バイトダンス)が米事業を売却しない限り、米国内でのTikTokアプリの使用を禁じようとしていた。
その後、バイデン前政権下で国家安全保障上の懸念を理由に、バイトダンスがTikTokの米事業を売却しなければ、その利用を禁止する新法が成立。しかし、トランプ氏はその売却期限を繰り返し延期し、買い手探しを続けている。
トランプ氏は今年6月、「TikTokの買い手はいるが恐らく中国の承認が必要になる。習近平国家主席が承認することになるだろう」とFOXニュースのインタビューで述べていた。最新の大統領令に基づくと、バイトダンスは9月17日までに米事業を売却する必要がある。
原題:White House Launches TikTok Account as US Sale Remains Uncertain(抜粋)
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