(ブルームバーグ):米アトランタ連銀のボスティック総裁は13日、労働市場が堅調を維持すれば、2025年は1回の利下げが適切になるとの見解を改めて示した。
アラバマ州レッドベイで開かれたイベントで「年内に関し、私としては1回の利下げを引き続き想定している」とした上で、「これは労働市場が堅調を保つという前提に基づいている。もし大幅に弱まれば、リスクのバランスは異なって見え、適切な道筋も変わってくる」と語った。

シカゴ連銀のグールズビー総裁は同日、今後の連邦公開市場委員会(FOMC)会合について、強弱入り交じった経済指標を解釈した上でどう最適に金利を調整するかを議論する「ライブ」になるとの見方を示した。ただ、自身がどちらの方向に傾いているかは示唆しなかった。
7月の雇用統計は予想外に弱い内容となり、過去2カ月分のデータも下方修正された。この結果、9月の次回FOMC会合で利下げする必要性を巡り、金融当局者の間で見解の隔たりが一層広がっている様子だ。
カンザスシティー連銀のシュミッド総裁は12日、金利は景気抑制的な水準を維持すべきだとの考えを示し、雇用統計の結果にも動じていないことがうかがえた。リッチモンド連銀のバーキン総裁は、インフレ抑制と雇用の下支えのどちらに重点を置くべきかは依然として不明確だとの認識を示した。
一方、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁やミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、利下げに一段と前向きな姿勢を見せている。連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事とボウマン副議長(銀行監督担当)は、金利据え置きが決まった7月のFOMC会合で、労働市場への懸念を理由に利下げを支持して反対票を投じた。
原題:Fed’s Bostic Says He Still Expects One Interest-Rate Cut in 2025(抜粋)
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