(ブルームバーグ):11日の米株式市場で大麻関連企業の株価が急上昇した。トランプ米大統領がマリフアナをより低リスクの薬物に再分類することを検討していると明らかにし、同セクターに追い風が吹いた。
ビレッジ・ファームズ・インターナショナルは一時42%高と、日中ベースで2017年6月以来の上昇率。ティルレイ・ブランズ、キャノピー・グロース、オーロラ・カンナビス、SNDL、クロノス・グループのいずれも2桁台の値上がりとなった。
トランプ氏は11日、ホワイトハウスで記者団に対し、「今後数週間」内に決定すると語った。

トランプ氏は今月の資金集めイベントでマリフアナの分類見直しについて言及したと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が8日、事情に詳しい複数の関係者を引用して伝えていた。
マリフアナは現在、規制が最も厳しい「スケジュールⅠ」に分類され、ヘロインやLSDと同じカテゴリーに置かれている。
TDコーエンのアナリスト、デレク・レサード氏は11日のリポートで、「長期的に見れば、マリフアナの再分類は、研究推進、社会的偏見の緩和、資金調達環境の改善、対象市場の拡大などを通じて、業界全体を押し上げる可能性がある」との見方を示した。
大麻関連企業に連動する上場投資信託(ETF)「アンプリファイ・オルタナティブ・ハーベストETF」は11日に一時29%上昇し、年初来高値を記録した。ただ、なお21年のピークを90%余り下回っている。

原題:Pot Stocks Soar as Trump Considers Drug Reclassification (1)(抜粋)
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