韓国の個人投資家が、暗号資産(仮想通貨)関連の高リスク・高リターン銘柄に引き寄せられている。外国の関連銘柄で一番人気は米上場のビットマイン・イマージョン・テクノロジーズだ。

著名投資家ピーター・ティール氏のファウンダーズ・ファンドから支援を受けるビットマインは、ビットコインの採掘から事業を転換し、現在は暗号資産の保有・蓄積を主目的とする「デジタル資産トレジャリー(DAT)」企業として運営されている。strategicethreserve.xyzのデータによると、同社は現在、36億ドル(約5300億円)相当のイーサを保有しており、最大のイーサ保有企業となっている。

イーサの価格は週末に急騰し、暗号資産市場全体の上昇をけん引。一時4300ドルを上回り、2021年12月以来の高値を付けた。

 

韓国預託決済院(KSD)によると、同国の個人投資家は7月初め以降、ビットマイン株を2億5900万ドル相当買い越しており、同期間中に最も多く購入された外国証券となった。

韓国では個人投資家の間で投機熱が依然として高く、人口の約3分の1にあたる1800万人が暗号資産市場に何らかの形で関与し、レバレッジ型の仮想通貨上場投資信託(ETF)や、最近上場したステーブルコイン発行大手サークル・インターネットなど、暗号資産関連銘柄に幅広く投資している。

ビットマインは、マイケル・セイラー氏率いるストラテジー(旧マイクロストラテジー)が確立したビジネスモデルを模倣することを目指しているが、ビットコインではなくイーサに特化する点が異なる。この種の銘柄はボラティリティーが高いのが特徴で、ビットマインも例外ではない。同社がイーサ保有計画を発表した後、株価は7月にかけて3000%超の急騰を記録したが、その後62%下落している。

 

原題:South Korea’s Crypto Traders Flock to $3.6 Billion Ether Hoarder(抜粋)

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