米ゼネラル・モーターズ(GM)は、新たに投入するエントリーレベルの電気自動車(EV)向けに、中国からバッテリーを調達する計画だ。韓国のLGエナジーソリューションとの合弁を通じて米国産バッテリーを調達できるようになるまでの措置だとしている。

GMは7日、2027年までは「シボレー・ボルトEV」向けのリン酸鉄リチウム(LFP)電池を外国のサプライヤーから調達する方針を明らかにした。「競争力を維持するため」だと説明した。事情に詳しい関係者によれば、調達先は中国の寧徳時代新能源科技(CATL)だという。

「シボレー・ボルトEV」

低価格帯のボルトの生産は、米カンザス州カンザスシティーのGM工場で年内に始まる予定。LFP電池はニッケルやコバルトを使用するタイプに比べて低コストで、低価格EVに適しているとされる。世界最大級のバッテリーメーカーであるCATLは、自動車業界向けのLFP電池で大手の1社だ。

GMは、LGとの合弁によって米国内のバッテリー生産が可能になるまで、CATL製バッテリーの輸入に課される関税を支払うことになる。

CATLからの調達計画については米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に報じていた。

原題:GM to Buy EV Batteries From China’s CATL for Low-Cost Bolt EV(抜粋)

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