(ブルームバーグ):フランスのホテル運営会社アコーは、傘下の「エニスモア(Ennismore)」について、米国での新規株式公開(IPO)を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。数十億ドルの評価額を目指す可能性があるという。
非公開情報だとして匿名で語った同関係者らによると、アコーは現在、エニスモア上場に向けアドバイザーと協議を進めている。話し合いはまだ初期段階にあり、実現するかどうかは不透明。アコーは取材に対しコメントを控えた。
エニスモアは、起業家シャラン・パスリチャ氏が2011年に創業。21年にホテルやレストランを運営する合弁会社の設立でアコーと合意した。
アコーのウェブサイトによると、エニスモアはザ・ホクストン(The Hoxton)、モンドリアン(Mondrian)、25アワーズホテルズ(25hours Hotels)、ハイド(Hyde)、モーガンズ・オリジナルズ(Morgans Originals)などのブランドを展開。現在180余りのホテルのほか、レストランやナイトスポットを運営している。
アコーは22年、カタールの投資コンソーシアムにエニスモアの一部持ち分を売却。当時の評価額は20億ユーロ(約3440億円)を上回っていたという。
原題:Accor Is Said to Weigh US IPO for Lifestyle Hotel Arm Ennismore(抜粋)
--取材協力:Pamela Barbaglia.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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