(ブルームバーグ):トランプ米政権は、ハンドルなど従来型の運転操作装置を搭載しないズークス(Zoox)の自動運転車について、公道での試験走行に道を開いた。アマゾン・ドット・コム子会社のズークスは自動運転車の製造を手掛ける。
米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は6日の声明で、専用設計のズークス製自動運転車について、連邦政府が定める車両安全基準の適用を免除したと明らかにした。ズークスは2022年、ハンドルやブレーキペダルのない自動運転車を発表。NHTSAと同社との間で長い間、やり取りが続いてきた。

NHTSAによると、公道を走行するズークスの全車両に、この新たな免除措置が適用される。ただ、対象となる車両の台数は明らかにされていない。
ズークスは6月、カリフォルニア州にロボタクシーの生産施設を開設した。この施設で将来的に年間1万台の専用設計ロボタクシー生産を目指す。同社が開発するロボタクシーはシャトル型で、ハンドルやペダルがなく、4人掛けの対面座席が配置されている。
アマゾンにコメントを求めたが、今のところ返答はない。
米国の安全基準は通常、車両について人が操作する装置の搭載を義務づけており、ズークスのほか、ゼネラル・モーターズ(GM)やテスラなどこうした装備のない車を開発している企業は規制対応に苦慮してきた。
原題:Amazon’s Zoox Driverless Car Gets Clearance From US Regulator(抜粋)
--取材協力:Spencer Soper.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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