ニデックは4日、 最高M&A(合併・買収)責任者を務める荒木隆光専務執行役員が31日付で退任すると発表した。荒木氏はニデックが4月に開始し、その後撤回した牧野フライス製作所への株式公開買い付け(TOB)で中心的役割を担っていた。

荒木氏は4月1日に最高M&A責任者に就任したばかりだった。同社の広報担当者によると荒木氏は31日付で退社し、今後のM&Aに関しては集団経営体制の中で取り組んでいくとした。

ニデックは昨年末、事前協議のない形で牧野フに買収を提案。牧野フ側は対抗策も発表し、強く反発していた。ニデックは対抗策の差し止めを求める仮処分を申し立てていたが、東京地方裁判所に却下された。対抗策が実施された場合はニデックに損害を生じさせる恐れがあり、経済合理性を欠くことになりかねないとしてTOBを撤回した。

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