(ブルームバーグ):「空飛ぶタクシー」として注目される電動垂直離着陸機(eVTOL)を開発している米ジョビー・アビエーションは、ヘリコプターのライドシェア事業を手がけるブレード・エア・モビリティの買収を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者によれば、ジョビーはブレード買収の評価を進めているが最終決定には至っておらず、買収を取りやめる可能性もある。ジョビーにはトヨタ自動車が出資している。
ブレードは、ニューヨーク市と近郊の空港やリゾート地を結ぶ相乗り形式のヘリ運航サービスを展開している。ブレード買収が実現すれば、ジョビーはeVTOLをすぐに投入可能な市場を手に入れることになる。
両社の担当者にコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。
ブレードは特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じて2021年に上場して以来、年次ベースで黒字を計上したことはない。株価は今年に入って10%下落しており、時価総額は3億900万ドル(約456億円)。
一方、時価総額136億ドルのジョビーは2026年初頭の商業運航開始を目指し、来年には5機を認証プロセスの最終段階の一つに進める計画だ。同社は先月、カリフォルニア州マリーナの工場の生産能力を倍増させ、年間最大24機とする計画を発表した。
原題:Joby Said to Weigh Deal for Helicopter Ride-Share Operator Blade(抜粋)
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