米クリーブランド連銀のハマック総裁は1日、米労働市場は依然として健全なように見えると指摘。ただ、この日発表された7月の雇用統計は「確かに失望を招く内容だった」と述べた。

ブルームバーグTVとのインタビューで語るクリーブランド連銀のハマック総裁

ハマック氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「労働の面でいくらか弱さが見られるかもしれない」と発言。「もしそうなれば、対応を検討する必要が出てくるだろう」と述べた。ただし、一つのデータに過剰反応はしたくないと付け加えた。

7月の米雇用統計によると、米雇用者の伸びはこの3カ月に大きく減速したことが明らかになった。経済を巡る不確実性が広がる中で、労働市場のペースが落ち始めていることが改めて示唆された。

ハマック氏は今回のデータを踏まえた上でも、連邦公開市場委員会(FOMC)の政策判断に自信を持っているとし、当局者は雇用とインフレという2つの責務のバランスを取る必要があると論じた。その上で、より大きな乖離(かいり)が見られるのは依然としてインフレの方だとの考えを示した。

原題:Fed’s Hammack Says Job Market Healthy Despite Disappointing Data(抜粋)

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