(ブルームバーグ):1日の欧州債券市場は、ドイツ債利回りのツイスト・スティープ化が進んだ。米雇用統計の弱含みによる米国債の動きに追随する形で、短期債利回りが低下した。
7月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比2%上昇で、前月から横ばいだった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の1.9%への減速には至らなかった。
英国債はユーロ圏の国債を上回るパフォーマンスを示した。市場の関心は来週のイングランド銀行(英中央銀行)の利上げ決定に移りつつある。
米国による関税の発表と、予想を下回った米国雇用統計を受け、欧州株は約4カ月ぶりの下落幅を記録した。トランプ米大統領が製薬大手に薬価引き下げを要求したことで、製薬株は急落した。
ストックス欧州600指数は1.9%安と、4月9日以来の下落幅だった。全部門がマイナスで取引を終えた。フランスのCAC40指数、ドイツのDAX指数、イタリアのFTSE・MIB指数がそれぞれ2.5%以上下落した。
トランプ氏は7月31日、スイスからの輸入品に39%の関税を課すと発表した。スイスの株式市場は1日は休場だったが、週明けに株価が下落する可能性がある。
8月1日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:Bunds Twist-Steepen, Lag USTs After US Data: End-of-Day Curves、European Stocks Suffer Worst Day Since April on Tariffs, Jobs(抜粋)
--取材協力:Michael Msika、Sagarika Jaisinghani、Bre Bradham.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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