北朝鮮メディアは、ICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験がきのう行われ、金正恩総書記が妻や娘とともに現地で指導したと、写真付きで報じました。
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、きのう平壌国際空港でICBM「火星17」の発射実験が行われ、金正恩総書記が李雪主夫人や娘とともに現地で指導したと報じました。
公開された23枚の写真には、金正恩氏が娘とミサイル発射を視察したとする様子も含まれていて、金正恩氏の子どものことが公式に報じられるのは初めてです。
また、発射実験は「武器体系の信頼性と運用の信頼性を確かめるため」に行われ、成功したと強調。今回発射された「火星17」は、最高高度6040.9キロメートルまで上昇し、999.2キロメートルをおよそ1時間9分で飛行したとしています。
金正恩氏は「核には核で、正面対決には正面対決で応える」と話したとし、アメリカと韓国の軍事演習を強くけん制するとともに今後も核攻撃の能力を開発していく姿勢を鮮明にしました。
一方、北朝鮮のミサイル発射を受けて、アメリカ国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は18日、「たとえ発射が失敗だったとしても兵器開発プログラムは成長し、改善する」と懸念を示しました。
ただ「アメリカ本土への脅威だとはみなしていない」としています。
カービー調整官は北朝鮮の核開発についても「急成長している」と話しましたが、ICBMに核弾頭を搭載できる能力を獲得したかどうかについては回答を避けました。

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