来月退任する自衛隊・制服組トップの吉田統幕長が最後の会見を行い、「主体性をもって多国間との強い連携を推進していくことが日本に求められている」と語りました。

自衛隊・制服組トップの吉田圭秀統合幕僚長は東京大学・工学部を卒業後、陸上自衛隊に入隊し、陸上総隊司令官や陸上幕僚長などを歴任しました。

2023年3月には自衛隊で初めて一般大学出身者として統合幕僚長に着任し、▼アメリカやオーストラリア、フィリピンなど多国間との新たな連携を構築したほか、▼統合作戦司令部の新設などに携わりました。

吉田圭秀統合幕僚長
「自分の職業選択は間違いではなかった。本当に幸せな自衛官生活だったと総括をしております」

吉田統幕長はきょう(29日)の会見で自身の任期を振り返り、今後の防衛省・自衛隊に対しては「ワンチームとなり、難局の国際情勢に立ち向かっていく組織であってほしい」と語り、「主体性を持って多国間との強い連携を推進していくことが日本に求められている」と話しました。

人事の発令は8月1日で、後任には内倉浩昭航空幕僚長が起用されます。