スイスの医薬品メーカー、ロシュ・ホールディングはアルツハイマー病の発症リスクが高い人を対象に、新薬候補の予防効果を検証する臨床試験を計画している。開発リスクが極めて高い分野に新たな投資を行う。

27日の声明によると、ロシュが大規模な第3相臨床試験を予定している治験薬「トロンチネマブ」は、発症の遅延や予防を目的としている。

ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)によれば、競合するエーザイとバイオジェン、イーライリリーもアルツハイマー病の「無症候」段階をターゲットにした研究を進めている。最終的には、原因物質とされるタンパク質「アミロイドベータ」の異常な蓄積を血液検査で検出し、症状が出現する前に治療を行うことを目指す。

トロンチネマブは、治験で効果が期待を下回った「ガンテネルマブ」の改良版であり、実験的な血液脳関門通過技術が採用されている。

原題:Roche to Test Whether New Drug Can Prevent Alzheimer’s Disease(抜粋)

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