米マイクロソフトは、中国のハッカー集団が文書管理ソフトウエア「シェアポイント」の脆弱性を悪用し、ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)を拡散していると明らかにした。同社は既にシェアポイントへのサイバー攻撃があったこと公表しており、世界各国の企業や団体に被害が広がっている。

マイクロソフトのブログ投稿によれば、「ストーム-2603」と同社が呼ぶこのハッカー集団は、過去にも繰り返しランサムウェア攻撃を行ってきた経緯がある。

同社は23日遅くの投稿で、ストーム-2603が中国を拠点とするハッカー集団である可能性について「中程度の確信」があるとしたうえで、「その目的については確信ある判断は下せていな」と付け加えた。

ストーム-2603は、今月に入りシェアポイントの脆弱性を狙ってハッカー攻撃を仕掛けた3つの中国系組織の一つとされる。これ以外の2組織は中国政府系ハッカー集団「リネンタイフーン」と「バイオレットタイフーン」だと、マイクロソフトが特定した。

原題:Microsoft Warns of Ransomware Hacks as SharePoint Fallout Grows(抜粋)

--取材協力:Lucille Liu、Ari Natter、Jessica Nix.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.