(ブルームバーグ):「空飛ぶタクシー」を開発する米スタートアップ、ジョビー・アビエーションのジョーベン・ビバート最高経営責任者(CEO)は、自社機5機が米当局による認証プロセスの最終段階の1つに来年入る見込みだと明らかにした。トヨタ自動車が出資しているジョビーは2026年の早い時期に商業運航を開始したい考えだ。
ビバート氏は「26年を通じてより多くの機材を投入し、徐々に体制を整えていく」とインタビューで語った。同氏によれば、来年には5機が米国で商業サービスを開始する上で必要となる米連邦航空局(FAA)の型式検査承認(TIA)試験を受ける公算が大きい。
デトロイトで開催された業界会議に参加した同氏は、「空中遊覧を始めるには1機で十分だが、定期運航をスタートさせるには2機が必要で、空港間路線の場合はなおさらだ」と述べた。

ジョビーは先月、試験飛行をアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで完了したと発表。来年の早い時期までに、ドバイでの商業運航開始を計画している。当初は年内開始を目指していた。
FAAや他国・地域の規制当局による運航承認はまだ得られていない。
同社はカリフォルニア州マリーナ工場での生産能力を倍増し、年間最大24機の生産を可能にする計画を今月発表した。
また、オハイオ州の新施設に機体部品の製造装置を設置中だと明らかにした。この施設は当初、昨年中に稼働開始の予定だった。
ビバート氏によれば、ジョビーはトヨタのエンジニアと緊密に連携して、製造体制の微調整を進めている。トヨタはジョビーに計9億ドル(約1300億円)近い投資を約束しており、今年5月に同社の筆頭株主となった。
原題:Joby Seeking Final Phase Testing for Five Air Taxis in 2026(抜粋)
--取材協力:Allyson Versprille.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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