(ブルームバーグ):「空飛ぶタクシー」を開発する米スタートアップ、ジョビー・アビエーションはカリフォルニア州の主力施設で生産能力を倍増する計画を明らかにした。同社は数週間前、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイでテストフライトを完了した。
カリフォルニア州マリーナ工場を拡張し、年間24機の生産を目指すと、ジョビーは15日に書面で発表。オハイオ州デートンの新施設で「機器の設置が進行中」だとも明らかにした。同施設ではテスト生産ライン向けの部品製造と検査が行われるという。
同社は今年、デートンでの部品製造を年央に開始するとの見通しを株主宛ての書簡で示した。当初の予定では2024年に開始することになっていた。
ジョビー株は15日の米株式市場で10.5%高の13.95ドル。6月30日にドバイでのテストフライト完了を発表して以来、40%余り上昇している。
同社によれば設計や製造、品質管理などの分野で、トヨタ自動車のエンジニアらはジョビーの業務と「密接に連携している」。トヨタは5月にジョビーの最大株主になった。
カリフォルニア州サンタクルスに本社を置くジョビー以外にも、少数のスタートアップが電動垂直離着陸機(eVTOL)を開発している。ジョビーは2026年初めをめどに、ドバイで商業運航を開始する計画を最近明らかにした。当初は25年末を目指していた。
原題:Air Taxi Maker Joby to Double Main Plant’s Output Capacity (1)(抜粋)
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