中国の人工知能(AI)スタートアップ、智譜が新規株式公開(IPO)の実施場所を中国本土から香港に変更する案を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

アリババグループやテンセント・ホールディングス(騰訊)から出資を受けている智譜は、約3億ドル(約440億円)規模の資金調達を目指して金融アドバイザーと協議を進めていると関係者は述べた。

米オープンAIとグローバルに競合する数少ない中国スタートアップの一角である智譜は当初、中国本土での上場を計画し、すでに中国証券監督管理委員会(証監会)にIPO関連書類を提出していた。

検討は続いており、最終決定は下しておらず、規模などの詳細に変更の可能性もある。関係者の1人は、最終的に中国本土での上場に戻る可能性も排除できないと話した。

智譜の代表は、コメントの要請に応じていない。

香港では現在、株式資本市場を中心に資金調達の回復が進んでおり、智譜のIPOが実現すればさらに弾みがつきそうだ。ブルームバーグの集計データによると、今年これまでのIPOと追加発行による調達額は約400億ドルと、2021年に記録的水準に達して以来最も多く、前年同期の57億ドルから大幅に増加している。

原題:OpenAI Challenger Zhipu Said to Weigh Shifting IPO to Hong Kong(抜粋)

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