防衛省は、中国軍の戦闘爆撃機が自衛隊機に対し、2日続けて「異常接近」したと発表しました。

防衛省によりますと、今月9日、中国軍のJH7戦闘爆撃機が日本周辺の東シナ海上空で警戒監視を行っていた航空自衛隊のYS11EB情報収集機に対し、およそ70メートルの距離まで「異常接近」したということです。

中国軍機は10日も複数回、接近を繰り返したということです。中国軍機は、航空機を撃墜できるミサイルを装備していたとみられています。

これを受けて、ASEAN=東南アジア諸国連合の外相会議に出席するためにマレーシアを訪問している岩屋外務大臣は10日、中国の王毅外相との会談で「深刻な懸念」を表明し、対応を強く求めたうえで、抗議したということです。