(ブルームバーグ):暗号資産(仮想通貨)ビットコインに積極投資する米ストラテジーは2025年4-6月(第2四半期)に140億5000万ドル(約2兆500億円)の含み益を計上した。ビットコイン相場の回復などが寄与した。
ストラテジーは約650億ドル相当のビットコインを保有しており、企業としては最大の保有規模を誇る。
含み益の一部は、関連する40億4000万ドルの繰り延べ税金費用で一部相殺された。7日に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で同社が明らかにした。
ストラテジー共同創業者のマイケル・セイラー氏は、かつて苦戦していた企業向けソフトウエア会社を、普通株式や優先株、社債の発行を通じてビットコインに投資する企業に転換させた。ストラテジーは、6月30日までの3カ月間で約68億ドル相当のビットコインを取得している。
ストラテジーの四半期の業績は、アマゾン・ドット・コムやJPモルガン・チェースといった営業利益が100億ドルを超える見込みのグループに名を連ねそうだが、ブルームバーグ・ニュースが調査したアナリストによれば、同社のソフトウエア事業からの売上高は1億1280万ドル程度にとどまる見通し。同社の第2四半期の決算は8月発表の予定。
セイラー氏が20年半ばにインフレヘッジのためにビットコインの購入を開始して以来、ストラテジー株は3300%余り上昇している。その間ビットコインは約1000%値上がりした一方、S&P500種株価指数は約115%高にとどまる。
ストラテジー株は第2四半期に40%上昇。これに対してS&P500種は11%高だった。

原題:Strategy Posts $14 Billion Unrealized Gain in Second Quarter (1)(抜粋)
--取材協力:Tom Contiliano.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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