(ブルームバーグ):米連邦捜査局(FBI)は、首都ワシントン中心部にある現在の本部から数ブロック離れたロナルド・レーガンビル複合施設に移転する方針を固めた。バイデン前政権下で議会の承認を得て決定されたメリーランド州郊外への移転計画は撤回された。
新本部の場所は現所在地から3ブロックほどの距離にあり、ホワイトハウスや司法省などの連邦機関に近い。FBIのパテル長官は1日の声明で、「FBIにとって歴史的な瞬間だ。ロナルド・レーガンビルへの移転は、米国民と憲法を守るというわれわれの使命を果たす上で、最もコスト効率と資源配分に優れた選択だ」と述べた。
しかし、メリーランド州選出の議員や州政府当局者は、長期にわたる選定プロセスを経て移転先はメリーランド州に決定されており、すでに議会から予算も確保されているとして、この新方針に強く反発している。長期の法廷闘争に発展する可能性もある。
ムーア知事やバンホーレン上院議員らメリーランド州の政治家は共同声明で、「この案にはあらゆる手段を用いて反対する」と表明。「政権は議会の意図に反して資金を別の用途に充てようとしている。また、本部が首都に設置された場合、安全上の要件を満たせないためFBI職員にも悪影響が及ぶ恐れがある」と指摘した。
連邦政府の施設管理を担当する一般調達局(GSA)は2023年、FBIの新本部候補地としてメリーランド州グリーンベルトを選定。GSAは当時、「同地は納税者への負担が最も少なく、FBI職員や訪問者の交通アクセスも優れており、事業スケジュールの確実性も最も高いことから、FBIと連邦政府の双方にとって最善の選択だと判断した」と説明していた。
しかし、トランプ大統領は今年3月、この決定に反対を表明し、移転計画の阻止を明言していた。
原題:FBI to Keep Headquarters in Washington as Lawmakers Protest(抜粋)
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