アメリカのトランプ大統領が、イランの核施設への攻撃を広島と長崎への原爆投下になぞらえて「戦争を終結させた」などと発言したことについて、林官房長官は“原爆投下に関する考え方は、累次の機会にアメリカ側に伝達している”と述べるに留め、直接的な評価は避けました。

トランプ大統領は25日、アメリカ軍によるイランの核施設への攻撃を、第二次世界大戦での広島と長崎への原爆投下になぞらえ、「広島や長崎をたとえにしたくないが本質的に同じもので、アメリカの攻撃が戦争を終結させた」と話し、イランへの攻撃を正当化しました。

林官房長官
「広島および長崎に対する原爆投下は、大変多くの尊い命を奪い、病気や障害などで言葉に尽くせない苦難を強いた、人道上極めて遺憾な事態をもたらしたものと認識をしております」

トランプ大統領の発言についてアメリカ側に抗議する考えがあるか問われた林官房長官は、「原爆投下に関する我が国の基本的な考え方については累次の機会にアメリカ側に対して伝達してきている」と述べるに留め、発言への評価についても言及を避けました。