日本株市場で海外投資家の現物買いが一服した。

財務省が26日午前に発表した対外・対内証券売買契約等一覧表(指定報告機関ベース)によると、先週( 21日まで)の海外投資家の対内株式投資は5243億円の売り越しと、12週ぶりに売り越しに転じた。

先週は東証株価指数(TOPIX)が前週末比0.5%高と3週ぶりに上昇。半面、グローバル投資家が重視する米S&P500種株価指数は0.2%下落した。

ピクテ・ジャパンの松元浩シニア・フェローは、これまでの海外勢による買いは米国一極集中からの分散によるもので、日本企業の業績などプラス面を評価した買いではないとの見方を示す。「業績がさほど強い環境でない中で株価水準が上がり、バリュエーションが少し高くなってきた」ことが売りに転じた背景と分析する。

東京証券取引所の投資部門別売買動向によると、海外勢は現物株を第2週(13日まで)に11週連続で買い越した。連続買い越しは2023年6月の12週以来の長さ。東証データはきょう午後3時30分に公表される。

東証データに先んじて発表される財務省データは、取引所外取引を含むなどより広範囲な集計となっている。

(3、4段落に株価指数動向やコメントを追記します)

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