米ナイキの新作ローファー型スニーカーがまだ正式に発売されていないにもかかわらず、オンライン上で話題となり、転売価格が500ドル(約7万3000円)を超える事態となっている。

スニーカー情報サイト「Hypebeast(ハイプビースト)」によると、ナイキの「エアマックス・フェノメナ」は、ローファーのアッパーとスニーカーのソールを組み合わせたデザインが特徴で、昨年から流行し始めたスタイルの一つ。

このようなローファー型スニーカーは、当初は酷評されたものの、快適さとビジネスシーンにもなじむ見た目を兼ね備えた点が評価され、ニューバランスやプーマ、ホカなどからヒット商品が相次いでいる。

ナイキのローファー型スニーカーが掲載されているリセールサイト「StockX(ストックエックス)」のシニア・マーケットプレイス・ディレクター、ドリュー・ヘインズ氏によると、消費者は「楽しくて、奇抜で、遊び心のあるデザイン」を求めており、「もはやスニーカーブランドが安全策をとることを望んでいない」と述べた。

世界最大のスニーカーメーカーであるナイキにとって、こうした注目は追い風となる。同社は26日に決算発表を控えるが、昨年は売上高と株価がともに低迷しており、苦戦が続いている。一部からは、限られた旧型モデルに頼りすぎており、イノベーションが後退しているとの批判も出ている。

ナイキはコメントを控えている。

日本のスニーカーセレクトショップ「atmos(アトモス)」のインスタグラムによると、ナイキの新作ローファー型スニーカーは6月27日リリースの予定。

原題:Nike’s Snoafer Shoe Listed for $500 Before It’s Even Released(抜粋)

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