あおぞら銀行は13日、2025年7-9月期の連結純利益が前年同期比68%増の73億円だったと発表した。ブルームバーグがまとめたアナリスト3人の予想平均52億円を上回った。

4-9月累計の純利益は同14%増の136億円だった。今期(26年3月期)計画の220億円に対する進捗(しんちょく)率は62%となった。

国内での企業の合併・買収(M&A)案件の増加に伴い、買収先企業の資産などを担保とするレバレッジドバイアウト(LBO)融資が伸びるなど非資金利益が拡大した。大和証券グループ本社との提携効果もあり、国内企業向け貸し出しも伸びた。

あおぞら銀行の看板

大見秀人社長は会見で「強みである投資銀行ビジネス、大和証券グループ本社との提携効果の発揮、GMOあおぞらネット銀行の成長により収益が増え、レガシー資産が時間と共に減少することでROE、PBRともに改善する見込みだ」と語った。

高市政権の下でコーポレートガバナンス(企業統治)改革は引き続き続くだろうとして、同行が得意とするLBOファイナンスやM&Aなどが今後も堅調に推移するとの認識を示した。

課題となっている米国オフィス向けの不動産融資に関しては、破綻懸念先の処理が最終段階に差し掛かっていると説明。加藤尚チーフ・ファイナンシャル・オフィサー(CFO)は「今年度内には完全にめどをつける可能性が高まっている」と述べた。

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