（ブルームバーグ）：米アップルは、デジタル市場法（ＤＭＡ）に違反したとして４月に欧州連合（ＥＵ）から制裁金５億ユーロ（約830億円）を課された問題を巡り、「アップストア」の仕様変更をＥＵに提案する方針を固めた。ＥＵは今月26日を締め切りとして、同社に改善に向けた提案を求めていた。

事情に詳しい関係者によると、アップルが26日までに提出予定の提案には、アプリ開発業者がユーザーに対し、アップストア外でのソフトウェア購入を促しやすくする措置が含まれる。関係者は、匿名を条件に語った。

４月の制裁金につながったＥＵのＤＭＡ違反とされる問題の是正案を示すことで、アップルは、新たな制裁金を免れる可能性がある。すでに課されている制裁金については、アップルはＥＵ裁判所を通じて異議を申し立てる意向を示している。

ＥＵの執行機関、欧州委員会はアップルに対し、同社のアプリストア「アップストア」以外の割安な商品やキャンペーンに、アプリ開発業者がユーザーを誘導することを認めるよう求めている。アップルが期限までに提案を提出しなかった場合に備え、欧州委員会は正式な通告文書の準備を進めていた。

欧州委員会とアップルは、コメントを控えた。

原題：Apple Poised to Offer App Store Changes to Dodge More EU Fines（抜粋）

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