(ブルームバーグ):英百貨店セルフリッジズが高級な社交の場を提供するため、ロンドン旗艦店に会員制クラブを新設する計画を巡って地元当局から認可を得た。従業員用オフィスとして使用されているスペースを、テラスや個室ダイニングを備えた会員専用施設に転換する方針だ。
地元のウェストミンスター地区が24日、セルフリッジズの申請を承認した。届け出によれば、今回の計画は最重要顧客・会員向けの特別なショッピングと交流の新たな場をデューク・ストリートに来春設ける広範な構想の一環。
柔軟な働き方の広がりによって仕事と私生活の境界が曖昧になる中、高所得者の間ではプライベート感のある空間への需要が高まっており、ロンドンでは会員制施設の新設が相次いでいる。

また、不動産所有者にとっても、十分に活用されていないスペースから収益を上げる手段として注目を集めている。
ウェストミンスター地区の承認を受け、セルフリッジズの対象スペースは今後50年間にわたり、会員制クラブ、または小売目的で使用することが可能になった。
セルフリッジズはサウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)とタイの小売大手セントラル・グループが所有。PIFは破綻したオーストリア不動産大手シグナグループが保有していたセルフリッジズ株40%を昨年取得していた。
原題:PIF-Backed Selfridges Wins Approval for Private Members’ Club(抜粋)
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