米スターバックスは、現時点で中国事業の全面売却を検討していないと表明。時間外取引での株価上昇につながった中国メディアの財新グローバルの報道を否定した。

スターバックスは声明で「中国には世界クラスのチームと強力なブランドがある」とし、「同市場には大きい長期的な可能性があると見ており、今後の成長機会を捉える最善の方法を判断しようとしている」と説明した。

財新は事情に詳しい複数の関係者の話として、同社が中国事業の全面売却を検討していると報じていた。同社の株価は23日の通常取引終了後の時間外取引で一時の上げ幅を縮小し、1%未満の上昇となった。

報道によれば、同社は十数の買い手候補と予備的な協議を行った。協議の相手にはヒルハウス・キャピタル・グループなどプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社が含まれるという。

スターバックスは新型コロナウイルス禍以降、中国市場で苦戦している。同国の景気回復は鈍く、自らをプレミアムブランドとして売り込んできた同社は、地元の瑞幸咖啡(ラッキンコーヒー)など、より低価格のライバルに押されている。最近では中国で一部飲料の値下げを実施した。

スターバックスは中国事業の選択肢を検討する中、持ち分売却の可能性などを巡り投資家に接触していたと、ブルームバーグが報じていた。4四半期連続で減少していた中国の既存店売上高は1-3月(第2四半期)に横ばいとなった。

原題:Starbucks Says It’s Not Considering Full Sale of China Unit (2)、Starbucks Rises on Report It’s Mulling Sale of China Business(抜粋)

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