(ブルームバーグ):米軍はイラン核施設3カ所への攻撃を実施。イスラエルによるイランの攻撃に米国が加わったことで、中東地域のさらなる不安定化や戦争拡大を招く恐れがある。イランは米国がイスラエルの攻撃に加われば報復すると警告しており、米兵や中東地域の米軍施設、その他の拠点への攻撃が懸念される。
各国・地域の反応は以下の通り。
◎石破茂首相
中東情勢について「早期に沈静化することがまずは何よりも重要」と指摘。「イランの核兵器開発は阻止されなければならない」と述べた。米軍の攻撃を支持するかとの質問には、「これから政府内できちんと議論する」と述べるにとどめた。
◎中国外務省
「国際原子力機関(IAEA)の監督下にある核施設への攻撃であり、強く非難する」との声明を発表。米国の行為は中東の緊張を一段と悪化させるものだとし、関係当事国全てに対して早期停戦と交渉開始を呼びかけた。
◎スターマー英首相
イランが核兵器を開発することは決して許されず、米国はその脅威を和らげるために行動したと、電子メールで配布した声明でコメント。中東情勢は依然として不安定で、地域の安定が優先課題だとも指摘した。「われわれはイランに対し、交渉の場に戻り、この危機を終わらせる外交的な解決策を見いだすよう求める」とした。
◎インドのモディ首相
Xへの投稿で最近の情勢悪化に深い懸念を表明。即時の緊張緩和と対話による解決を改めて求めた。イランのペゼシュキアン大統領と中東情勢を巡る「詳細な協議」を行ったことも明らかにした。「即時の緊張緩和と、対話・外交による解決の重要性を改めて強調し、地域の平和・安全・安定の早期回復を呼びかけた」としている。
◎イラク首相府
イランの核施設が攻撃の標的となったことに「深い懸念と強い非難」を表明。軍事的なエスカレーションは「中東の平和と安全保障に対する重大な脅威であり、地域の安定に深刻なリスクをもたらす」と警告した。即時の緊張緩和と、事態を抑制して危機を回避するための早急な外交ルート開設を呼びかけた。
◎サウジアラビア外務省
米国によるイランの核施設攻撃を受け、イラン情勢を「深い懸念」を持って注視しているとの声明をX(旧ツイッター)で発表。主権侵害を改めて非難し、自制を呼びかけたほか、さらなる情勢悪化を避け、「極めて繊細な状況」の中での政治的解決を要請した。
◎オマーン外務省
米国によるイラン国内の標的への攻撃により生じた情勢の悪化について「深い懸念と非難」を表明した。米国の攻撃を「違法」だとし、中東地域での紛争拡大につながる恐れがあると警告。さらに即時の緊張緩和を呼びかけ、平和的な核活動を行うイランの権利を強調した。
◎欧州委員会のフォンデアライエン委員長
危機終わらせる唯一の場所は交渉のテーブルだと指摘。
◎トルコ外務省
米国によるイラン攻撃の結果について「深い懸念」を表明。イラン核施設に対する攻撃は地域のリスクを過去最悪の水準に引き上げたとし、地域紛争が世界的な対立に発展する恐れがあるとも警告した。その上で、イランの核開発を巡る唯一の解決策は交渉だと強調。国際社会に外交的努力への支持を呼びかけた。
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