トランプ米大統領は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長について、「彼の解任について考えを変えざるを得ないかもしれない。しかしそれと関係なく、彼の任期は近いうちに終わる!」とトゥルース・ソーシャルに投稿し、パウエル氏の解任が念頭にあると再び示唆した。

利下げの判断が「遅過ぎる」とトランプ氏が批判を繰り返すパウエル議長の任期は、2026年5月に満了する。今月17、18日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標(4.25-4.5%)の据え置きが4会合連続で決定され、利下げは見送られた。

大統領とチームが解任の可能性を検討していると伝えられた今年4月には、ドルと米株、米国債がトリプル安の展開となり、トランプ氏は解任の意図をいったん否定した。今月には次期FRB議長に指名する人物を「近く」公表すると発言していた。

トランプ氏は「適正な数字である1、2%まで金利を下げれば、あの『愚か者』は米国に最大年間1兆ドル(約146兆円)の節約効果をもたらすだろう。私の強い批判が、利下げを難しくしていることは十分承知している。優しく、あるいは中立的に接し、厳しくも当たった。だが、優しくしても中立的でも効果はなかった!」と主張した。

さらに「彼は愚かな人物で、明らかにトランプ嫌いだ。そこにいるべきではなかった。私は耳を傾けるべきでない人物の言うことを聞いてしまった。バイデン氏(前大統領)は彼を再任すべきでなかった」と酷評し、米連邦準備制度の他の当局者が、パウエル氏の意見を覆さない理由が分からないとの認識を示した。

今回の投稿には、世界の44カ国・地域の政策金利を低い順に並べたリストが添付された。35位のFF金利誘導目標は下位グループに属し、トランプ氏は「われわれはリストのトップにいるべきだ」と不満を表明した。

ゼロ金利復活を19日に発表したスイス国立銀行(中央銀行)が最も低く、日本銀行の政策金利、無担保コール翌日物金利の誘導目標(0.5%程度)は3番目にランクされた。

原題:Trump Muses About ‘Maybe, Just Maybe’ Firing Powell(抜粋)

(トランプ氏の投稿内容を追加して更新します)

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