イギリス議会下院で終末期の患者が「安楽死」を選べる権利を認める法案が賛成多数で可決されました。今後は上院での審議に移ります。
イギリス議会下院は20日、賛成314、反対291で「終末期成人法案」を可決しました。
この法案はイングランドとウェールズの18歳以上の成人で余命半年未満とされた終末期の患者が、医師2人のほか、精神科医、福祉や法律の専門家の承認を得た上で「安楽死」を選ぶことを認めるものです。
医師が直接患者に致死薬を投与する「積極的安楽死」とは異なり、患者本人が薬を体内に取り込む必要があります。
法案は去年11月に一度可決された後、委員会による詳しい審査が行われ、今回、再び可決されました。
今後、上院での審議を経て、成立する見通しです。
安楽死を認める法案は2015年に否決されていますが、最新の世論調査では国民の75%が支持しています。
ヨーロッパでは安楽死に関連した法制化の動きが広がっていて、オランダが2001年に世界で初めて安楽死を合法化した後、ベルギー、ルクセンブルクが続き、2021年にはスペインが合法化しました。

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