米国は21日、同国初となるイランに対する軍事攻撃を実施し、イランの核施設に対して14発の「バンカーバスター(地中貫通爆弾、MOP)」を投下した。

使用したバンカーバスター「GBU-57」は、米国のみが保有する。

米軍の初期評価によれば、標的となった施設は深刻な損傷を受けた。

米国のバンカーバスターの特異性とは?

バンカーバスターとは、爆発前に、地中深くまで貫通できる、あるいは強固な構造物を貫通できる爆弾を指す。イスラエルも比較的小規模なバンカーバスターを保有しているが、大型の地中貫通爆弾であるMOPは保有していない。

MOPは重さ3万ポンド、長さは6メートルに及び、世界最大の精密誘導兵器とされる。戦闘で使用されたのは、これが初めてとなる。

米空軍によると、MOPは爆発する前に最大で61メートルの深さまで貫通する能力を持つ。

バンカーバスターはどのように投下されたのか?

MOPを投入できるのは、米空軍のB2ステルス爆撃機のみだ。今回は過去最大規模のB2の作戦となり、ミズーリ州のホワイトマン空軍基地から7機が標的とするエリアまで18時間かけて飛行した。空中給油も複数回行った。

 

米国がバンカーバスターで攻撃したイランの施設はどこか?

イランの核プログラムの中核を成すのは、濃縮ウランを生産するナタンズとフォルドゥの二つの主要施設だ。いずれも軍事攻撃に対して一定の耐性を持つよう設計されている。

ダン・ケイン統合参謀本部議長によれば、米国は両施設に計14発のMOPを投下した。三つ目のイスファハンの核施設については、巡航ミサイル「トマホーク」で攻撃したとしている。

最大施設ナタンズはイラン中部に位置し、地上と地下に設備がある。地下部分は地表から40メートル超の深さに建設されている。研究者が厚さ8メートルと推定する、鋼鉄とコンクリートによる覆いがある。

フォルドゥは、山腹に建てられたより堅固な施設。地表からおよそ60-90メートルの深さに埋設されているとみられ、公に知られているイスラエルの兵器の射程外にある。

フォルドゥの一部は、MOPの到達範囲よりもさらに深いところに埋設されているが、MOPは同じ地点に連続投下でき、一段と深部まで掘り進めることができる。

イランは、フォルドゥとナタンズの両施設でウランの濃縮度を60%まで高めている。国際原子力機関(IAEA)によれば、技術的には兵器級の燃料と区別がつかないレベルだという。

原題:How the US Dropped Bunker-Busting Bombs on Iran: QuickTake,What Are the Bunker Busters US Could Use to Hit Iran?: QuickTake(抜粋)

(米国のイラン攻撃に関する情報などを追加して更新します)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.