(ブルームバーグ):危機時の安全避難先とされるドルの地位が試されている。イスラエルによるイラン攻撃で、中東地域の紛争拡大への懸念が高まる中、ドルはわずかな上昇にとどまっている。
イスラエルによるイラン核関連施設への攻撃が伝えられると、ドルは当初下落した。これまでとは異なる展開だ。その後やや持ち直したものの、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は依然として3年ぶりの低水準付近で推移している。米国が世界最大の産油国になったことが、ドルを下支えした可能性がある。
ここ数カ月、トランプ米大統領が貿易戦争を進める一方で、米経済の先行きに対する不透明感が強まる中、ドルは売り圧力にさらされている。株から国債に至るまで、幅広い「米国売り」の動きがドル相場に重くのしかかっている。
INGの外国為替ストラテジスト、フランチェスコ・ペソレ氏は「昨夜の出来事を受ければ、ドルはもっと上昇していてもおかしくないが、市場は常に慎重で、悲観的な見方をしがちだ」と述べた。
さらに「ドルが安全資産としての地位を失いつつあることを示す、もう一つの兆候と言える」と語った。

原題:Dollar’s Haven Status Faces a Key Test After Israel Strikes (1)
(抜粋)
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