人工知能(AI)向けクラウドサービスを手がける米コアウィーブの株価が急伸し、値下がりを見込んで空売りを仕掛けていた投資家が損失を被っている。

4月末以降にコアウィーブの株価は2倍以上に値上がりし、空売り投資家の含み損は16億ドル(約2300億円)に達している。S3パートナーズのデータが示した。

S3の予測分析担当マネジングディレクター、イホール・ドゥサニウスキー氏は、コアウィーブ株を空売りするには、株価の約150%相当に借り入れコストが膨らんでいるものの、それでもなお同社株下落に賭けるトレーダーは後を絶たないと指摘。

「多くの新規参入者が現在の株価水準が空売りの絶好の機会だと考えている」と述べ、「投資家は予想される利益が借り入れコストを上回ると確信しておりショートポジションを維持している」と説明した。

空売りのために株を借りる手数料は他の銘柄では格段に安い。テスラやアップルの株の場合は1%未満だ。

 

今週に入りコアウィーブの株価は2日連続で下落していたが、同社がグーグルと新たな取引を始めるという報道が出ると、12日の株価は一時3.4%上昇した。

マイクロソフトなどの顧客に対してクラウドコンピューティング関連のサービスを提供しているコアウィーブは、AIインフラの需要の高まりで事業が急速に拡大している。

一方で、成長には多額の投資が必要で、今年度の設備投資額は最大で230億ドルに達するとの見通しを同社は先月示した。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均では、今年の赤字額は9億3400万ドル。

ヘッジアイ・リスク・マネジメントのアナリスト、フェリックス・ワン氏は、4月に出した空売り推奨を維持している。同氏は今後数年でコアウィーブが大規模な長期契約を獲得するのは難しいとみており、「数年以内に黒字化する道筋は見通せず、赤字はさらに拡大していくだろう」と語った。

コアウィーブの担当者はコメントを控えた。

 

原題:CoreWeave Shorts Face 150% Borrow Costs After $1.6 Billion Loss(抜粋)

--取材協力:Subrat Patnaik.

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