米半導体メーカー、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)のリサ・スー最高経営責任者(CEO)は12日、最新の自社製人工知能(AI)向けプロセッサーでエヌビディア製品に挑むと述べた。AIの市場規模が今後3年間で5000億ドル(約71兆5000億円)を超えるとの見通しも示した。

スー氏はカリフォルニア州サンノゼでの自社イベントで、半導体「MI350」シリーズの新製品は旧モデルと比べ性能が格段に向上し、エヌビディア製品より高速だと説明。今月出荷を開始した「MI355」の速度が従来品の35倍だという。

AIツールの開発・運用を支えるAIアクセラレーター分野で、AMDは依然としてエヌビディアに大きく水をあけられているが、こうした新製品で追い上げる構えだ。またスー氏は以前、AI市場の売上高は2028年までに5000億ドルに達すると予測していたが、現在はその規模を超えるとみている。

スー氏はプレゼンテーション後の記者説明会で「かつては5000億ドルという数字が途方もない規模と受け止められたが、今では十分に手が届く範囲に思える」と述べた。

 

AMDは2月、データセンター事業について一部のアナリスト予想を下回る成長見通しを示していた。だが今回の「MI」シリーズ刷新で勢いを取り戻し、巨大なライバルに対応し得ることを示したい考えだ。

同社によれば、MI355はAIソフトウエア実行でエヌビディアの「B200」や「GB200」を上回り、AIモデル構築時の性能でも同等かそれ以上となっている。価格はエヌビディア製品を大幅に下回る見通しという。

エヌビディアの担当者は今のところコメントしていない。

原題:AMD Says New Chips Can Top Nvidia’s in Booming AI Chip Field (2)(抜粋)

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