カナダのコンビニ大手でセブン&アイ・ホールディングスに買収提案しているアリマンタシォン・クシュタールが、米独禁当局の承認を得る目的で進める北米の一部店舗売却で、複数の提案を受けていることを明らかにした。

自社の紹介や主張を掲載するウェブサイト上で、信頼性の高い買い手から複数の初期提案を受け取ったと、12日までに説明した。クシュタールとセブンは買収が実現した場合に売却する可能性のある両社の北米2000店舗の買い手探しに動いている。

セブンは、自社主導による成長を模索しつつも、クシュタールとの買収協議に応じる姿勢も示している。両社は5月、買収協議のために秘密保持契約(NDA)を結んだと発表。クシュタールは本格的なデュー・デリジェンス(資産査定)を進めるとしていた。

セブンは米国で独禁法に抵触せずに手続きを進められることを最優先とし、米スーパー大手クローガーによる同業アルバートソンズの買収計画が認められなかった例を引き合いに出し、懸念を示していた。一方クシュタールは、セブンを買収した場合でも米コンビニ全体に占める店舗数は13%未満であることなどを挙げ、類似事案ではないと強調した。

--取材協力:吉田昂.

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